あれからと言うものの、やはり古泉の家に入り浸る俺がいる。まあ正直言って例の消失事件以降、前より古泉に友情のようなものを感じてはいた。
だが、友情感覚でお互いを慰めあうような真似、出来るものだろうか。俺は最近そんなことを疑問に思い始めていた。
そもそも古泉がゲイだとして、だ。古泉は俺に恋愛感情を抱いているものなのだろうか。それとも、ただ単なる性欲の吐き出し合いで、俺のことは友達として見ているのか。いや、実際問題なのは奴の気持ちではなく。

「俺、だよなぁ…」

誰に聞かせる訳でもなく呟く。最近ではする以外の目的で古泉の家に寄ることも多くなった。いかんせん、古泉の食生活が悪い。仕方ないだろ。
古泉の主な食い物と言えば、コンビニ飯か冷凍食品、またはライトミールや栄養食品と言われるシリアル。よくそれで体調を崩さないものだ、と思う。
一度俺が帰る間際に作ってやったらえらく感動しながら食べていた。それから、飯を作りにやってくるのはほぼ日課みたいなものである。いつだって嬉しそうに食べるから、作り甲斐があるのが悪いんだ。
という訳で古泉の部屋には色々と増えている。俺も食ってったりするから二人分の食器。飯を作るようになってから冷蔵庫の中身は常に食材で満たされている。古泉、お前も覚えろよ料理くらい。
この前なんか「なんだか新婚みたいですよね」と笑顔で言いやがったからな、もちろん殴っておいたさ。

飯を作るようになって気付いたのは、案外素のこいつは子どもっぽいと言うことだ。なんとなく、妹を世話してる感覚に似ている。
味覚はわりと甘党、好物は子どもっぽいメニュー。可愛いと思ってしまうあたり俺も相当イカレている。

…やっぱり、好きなのか?

そう考えてしまって頭を降った。ありえん。俺はれっきとしたノーマルで、女の子が好きだ!ゲイじゃない。
ただ、古泉とは親友以上、と言えるものになって来ている。それを嫌じゃないと感じる自分がいる。

一体なんなんだ、本当に。

幸いというかなんというか、古泉曰く「俺のことが好きな」ハルヒは俺たちが仲良くしていても機嫌が悪くなることはない。やっぱりハルヒは別に俺のことが好きとかそんなんじゃないと思う。
まあ第一前提に男同士でどうこうなんて考えてないのかも知れん。普通はそうだよな。
…って、俺もなんで古泉と付き合ってるみたいな考え方してんだよ!

「どうかしたんですか?」

飲み物を用意していた古泉が怪訝な顔をして俺の顔を覗き込む。

「い、いや別になんも…」
「そうですか?そういう割には結構な百面相だったと思うんですが…」

しっかり見られていたらしい。だがこればかりは本人に話すわけにもいくまい。

「いや、本当に対したことじゃない」
「…そうですか。案外余裕なんですね」
「…へ?」
「僕の家に来てる理由、忘れたわけじゃないでしょう?」

…確かに、忘れたわけじゃない。ないんだが…そのせいで悩まされているのだ。余裕なんてあるわけがない。
しかしそれを説明するとややこしいわけで…。

「手加減とか考えなくても良さそうで嬉しいですよ」

ちょっとまてなんでそうなる!?理由を言えないだけで余裕なんて全然ない!と言うか何をする気だ、何を!

「前より少しステップアップするだけですよ」

俺の思考を読んだように古泉が答える。多分顔に出てたんだろうがな。
つーかステップアップってなんだよ、ステップアップって!

「そろそろあなたにも口でして頂こうかな、と」

つまり、俺にフェラしろと。
確かに古泉には何回かやって貰った…まあ向こうが勝手にやるんだが…ことはある。
普通は抵抗があるよな。なんであいつはほいほいとやれるんだか。経験の差か?
だが俺も普通一般よりは慣れてしまったのだろうか。確かに抵抗はあるが…古泉ならやっても良いか、という気持ちもある。

「駄目ですか?」
「…駄目、じゃない」

そう言った途端、古泉の表情が輝く。

「ああ、でもまずはあなたから、ね」

そう言った古泉はガチャガチャと俺のベルトやら何やらを外し、俺のズボンを脱がす。つまり下なんもなし、上Yシャツとネクタイ。うわエロ。自分で言ってて虚しくなるね。
半勃ちになりかけたそれを軽く扱いてから古泉は口に含む。…いつもより性急だな。

「っん、…は、ぁっ」

かれこれ何回になるのかさっぱりわからんくらいやっていると言うのに、どうしても自分の声に慣れない。
慣れたくもないがな。
じゅる、とワザと音を立てて先端を吸われればズン…、と腰に甘い響きが伝わる。

「んぅ…は…、あ、ぁ…っ」

というか毎回思う。なんでコイツはこんなに上手いんだ。やっぱ経験あんのか?
別に聞けば教えてくれるとは思う。が、何故かその答えが、怖い。
そのうち手で袋を揉みしだかれ、胸のぷっくりした突起もいじられる。

「ぅあ…ふ、ぁあ…んっ」
「こうやっていじられるの、好きですよね」
「ひぁ、っ…しゃ、べんな…ぁっ」

敏感なそこは息だけでも感じてしまう。微妙に歯も当たるせいで妙な感じだ。

「ん、ふ…くっ…ぁ、ああっ…」

的確に俺の弱い所だけを古泉が攻める所為で、限界が近い。くそ、段々早くなってないか、俺。

「い、ぁ…っ…も、で、る…ぅ…っ!」
「いいですよ、出して下さい」

口に含んだままそう言われ、体が震える。間髪入れずに古泉が強く先端を吸い上げた。

「ひ、ぁああぁあ…っ!」

強い快感に目の前がスパークする。残滓まで搾り取るように吸われた。喉を嚥下するのが見えた。…毎回思うんだが、飲むなよ。吐き出されても複雑だろうがな。
…ってまて、もしかして俺も飲むのか!?飲めるのか、俺!?

「ごちそうさまでした」

無駄に爽やかな笑顔で古泉がそういう。あんなん不味いだけだと思うんだがな。

「じゃ、僕の方もお願いしますね」

笑顔でいうな、笑顔で。仕方なくそろそろと手を伸ばし、古泉のベルトを外し、ファスナーを下げる。手が震えるせいか時間がかかってしょうがない。
意を決してそれを舐めてみる。なんというか、やっぱり青っぽい臭いがした。じんわりと苦さと青臭さが口に広がる。

「ん…いいですよ、その調子で」

そのまま古泉を見上げれば、少しだけ苦しげに眉を寄せた笑顔と目が合う。血が顔に集まっていくのがわかった。
ぴちゃ、と猫が水を舐めるような音が響く。我ながら拙い。

「っ、ふ…舐めるだけじゃなくて、銜えてくれませんか?」

…やっぱ、そこだよな。うん。
恐る恐る口を開いてそれを口腔に招く。あつい、と思った。…どうすりゃいいんだ?
どうにか先ほどの古泉の動きを思い出しながら、少しだけ真似てみる。
裏筋を舐め、鈴口を舌で軽くつつくように刺激する。じゅる、と唾液と先走りを飲み込んだ。

「、ん…ふ、は…」

飲みきれない唾液と先走りが混ざり合って顎を伝う。俺の口の中で確実にそれは大きくなっている。ちょっと顎が痛い。

「ん、っ…中々、お上手…ですよ」

古泉の息が上がっている。単純にそれが嬉しいと思う俺がいる。こんなこと出来るくらいには、古泉のことが好きなのかも知れない。友人として? それとも…
考えを振り切るようにフェラに集中する。段々コツが掴めてきて、少しは余裕も出て来た。…口の方に余裕はないがな。忌々しい。

「ふ、ん…、ふ、ぅ…」
「っ、く…ちょっと…そろそろ、イきそうです…っ」

飲んだ方が良いのか?どうなんだよ古泉。
そう思っていたら、いきなり顔を仰け反らされた。なんだよ、と思う間もなく、「くっ…は…ぁ…っ」という少々苦しげな声と共に、白濁とした液体が降り注ぐ。…古泉、殴っていいか。

「…顔射はないだろ、お前」
「すみません…いきなり飲ませるのもどうかと思ったもので」

確かに俺も飲むのかどうか迷ったけどな。顔射よりはましなような…どうなんだろうな。

「…風呂かせ、風呂」
「もちろん。ですがその前に…」

なんだよ、と振り向くと古泉が本気で困ったような顔をして笑っていた。

「今の精液まみれのあなたを見て興奮してしまったようで。もう一回処理してもらえませんか?」

古泉の息子さんはとってもお元気なようです。…知るか。俺はもう知らん!自分で処理しろ!

「そんな事言わずに、ね?」









結局なし崩しで69に持っていかれてしまった。古泉、やっぱ殴っていいか?



























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