さて、前回古泉の変態性がどれほどのものか少々お話したわけだが、当然あれで終わりではない。
この前のコスプレ、というのを忘れていなかった古泉は、俺に更なるコスプレを求めて来た。
「今日はこんなの用意してみたんですよ」
にっこりと笑顔で手にしたそれは、エプロン。ふりっふりでひらっひらの、つまり新妻エプロンというんだろうか、この場合。
さーてまあ、俺もそろそろ学習して来ている。古泉が普通にエプロンを付けるだけで良いなんて言うはずがない。つまりは、
「裸エプロンかよ今度は…」
「ご名答です。いやあ、キョンくんも段々賢くなりましたよねぇ」
この場合こんな風に賢くなりたくはなかったがな!
いつかいっぺん本気で拒否してやりたい。そう思いつつも俺は諦めの境地にいるので、大人しく従うことにした。もう逆らうのも面倒だ。最後はどうせ一緒になる。確実に。
なんの恥ずかしげもなく服を脱いでいると、不躾に俺を見る視線が突き刺さる。男の着替えを見て何が楽しいんだよ。というか裸エプロンにしてみても、男のケツを見て何が楽しいというのだろうか。
「何も着てないよりは、何か少し着ている方がぐっときません?」
「きません。男ならな。俺に同意を求めるなアホ」
にじり寄る古泉の額にチョップをかましてから俺は着替え終わる。何が悲しゅうてこんな格好をしなきゃならんのだろうな、俺も。
「ふむ…折角ですからあなたに言って頂きたいですね」
「何を、とは聞かないでおいてやる。今すぐ失せろ。飯でも風呂でも勝手に行きやがれ」
「酷いですねぇ、勿論僕はあなたですよ」
「言ってねえし聞いてねえ」
かと言って聞く訳もなく、古泉は俺を抱え上げるとそのままソファーに座る。
「良いですよね、新妻。響きがとてもいやらしいと思いませんか?」
「いやらしいのは間違いなくお前の頭の中だな」
「おや…あなたの体、ではなくてですか?」
「っ…耳元で囁くな息が多い!」
おや、失礼。そう言いつつも古泉は耳から唇を離す気配がない。耳から犯されてる気分だ、無駄に良い声しやがって。
「ね、ご奉仕…してくれませんか?」
一応聞くような口調にはなっているが、おそらく拒否権はない。いつもの事だ。なんのかんの言って付き合ってやる俺も俺だな。
古泉の膝から降りた俺はジッパーを降ろし、もう見慣れたものとなってしまったそれを口に含む。亀頭を舌でちろちろと舐め刺激すると、それは勃ち上がり質量を増した。
「っ…あなたも、上手く…なりましたよね」
「ん、ふ…そりゃあ、な…」
誰が仕込んだと思ってんだ、と心の中で呟く。じゅる、と唾液と一緒に先走りを吸い上げると、じんわりと苦みが口中に広がる。
くすぐるように古泉の指が頭や首すじを撫でていく。これがあるから案外フェラは嫌いじゃない、と思う。するすると降りて来た指はエプロンの上からほんの少し硬くなり出している俺の胸の突起を潰すように触れた。
「ふふっ、もう、硬く…なってますよ? 舐めただけで…感じ、たんですか?」
「ふ、…う、るさい」
段々と質量を増すそれのせいで、喋るのも一苦労だ。古泉の指が悪戯に俺を刺激するため、歯を立てることのないよう精一杯口を開くが、それでも時々微かに歯が当たる。ひょっとするとその微妙な感覚が気持ちいいのかもしれんが。
そろそろ顎が疲れて来た。俺は一気にスパートをかけることにして古泉のそれを深く銜え込む。苦しいくらいの方が嘔吐中枢が刺激され、喉が締まる。
「っ…出します、よ」
「っん、…ん、んんっ」
強めに吸い上げると口の中のそれが震え、どろりと暖かいものが口内に溢れる。収まりきらない白濁とした液が口の端から溢れた。
少々苦戦しながら呑み込んでいると、古泉の指が唇を割り開き侵入する。今日はローションはなしらしい。そういや最近使ってない気もするが。
たっぷりと唾液を絡めた後、指が口から引き抜かれ、後ろに宛てがわれる。力を抜いて俺は指を受け入れる。慣れたとはいえ、どうしても異物感は否めない。
内側の粘膜を引っ掻くようにして指が蠢く。一本目に慣れた頃、二本目が入ってくる。ゆっくりと中をくつろげるようにバラバラに動かされる。
「っ…ん、う…ぁ、あっ…、」
ワザと焦らすように感じる所は掠めるように指が動く。
「あ、ほ…っ…じらす、なぁ…っ」
「ふふっ…でも、焦らされるの…好き、ですよね」
「好きじゃ、なっ…あ、んんっ」
抗議の声を殺すように三本目が入る。快楽に慣れすぎた体は苦痛を訴えることすらない。
「ふっ…ぁ、…も、いい、から…っ」
「何がいいんですか?」
どうしても言わせたいらしい。これもいつものことなんだがな。しかし今回はまたちょっと違った。
「欲しいなら、自分でやってみて下さい」
「なっ、」
「僕は動きませんから」
つまり、だ。自分で入れろと。いつも思うが悪趣味な。しかしまあ変態的な言葉を言って強請れと言われるよりマシだ。そっちの方がよっぽど嫌だ。
俺はソファに座ったままの古泉の体をまたぐと、じりじりと腰を下ろす。後ろにそれが当たった瞬間、少しだけ息を呑むが、覚悟を決めてそれを受け入れる。いつも古泉が挿れていくのと違い、自分ではやはり中々踏ん切りがつかず、少しずつ、少しずつ腰を落としていく。少しだけ古泉が辛そうにしていて、ざまあみろと思わないでもないが辛いのは俺も大して変わらん。
最後まで納めきった時には色々と疲れ果ててぐったりとしていた。荒い息が治まることもなく、休憩とばかりに俺は古泉の首に腕を回して肩にもたれ掛かった。ちなみに今の体勢は対面座位である。
「っ…くる、し」
中の熱さと息の苦しさで思わず呻いた。もうこの熱をどうにかしてしまいたい。
「っ…ふふ、早く…して、欲しいんですね…っ? きゅうきゅうと締め付けてますよ」
「あ、ほ…わかってんなら、早く、しろ…っ」
了解です、と短く返すと古泉は俺の腰を掴み、揺さぶり始める。そんなに激しいものでもないのだが、深くまで呑み込んでいるせいか、短く悲鳴のような声を上げてしまう。
「ひ、ぁ、…あ…っ」
「く、…こんなに沁みをつくって…そんなに、感じるんですか?」
「ぃあっ…おま、えが…っふ、…じらす、から…ぁ…んっ、」
「おや…僕はどちらかと言うとあなたに焦らされたような気がするんですが…ね」
だったら最初から自分で挿れろとか言うなよな!というと後が怖いので止めておく。
自分の体重がかかるせいか、抉られるように前立腺を刺激され、目の前がくらくらというか、ちかちかする。やばい、そんな保ちそうにない。
「いっ…あ、ぁ…、…こい、ずみ…っ…も、無理、だ…っ」
「っ…僕、も…あなたが大変締め付けて下さるお陰で、耐えられそうにないです。良いですよ、イって下さい」
「ひっ、あ…ぅぁ、ああぁ…っ!」
ぎりぎりまで引き抜かれ、勢い良く腰を落とされる。強過ぎる快楽に耐えられるはずもなく、俺は白濁とした液を吐き出した。中が収縮するのを感じると同時に、どろりとしたものが注がれる。どうでもいいが中で出すのホント好きだな。間違っても孕まんからな。
「それは残念です」
本気とも冗談ともつかない口調で古泉が肩を竦めてみせた。こういう時はホント女じゃなくて良かったと思う。女だったら既成事実がどうのこうので絶対こいつに孕まされてると思うんだが。
ぐったりと古泉にもたれ掛かりたくなるのをこらえつつ、俺は古泉のブツを引き抜くべく立ち上がろうとした。このまま放っておくとどうなるかは既に学習済みだ。
しかし。
「っあ!?」
ぐるりと視界が反転し、机に押し付けられるような形で後ろから古泉が多い被さって来ていた。って、おいおい!?
「もっと行けますよね?」
行けません行けません昨日もあんだけヤっただろうがこの絶倫大魔王!そう叫ぶはずの俺の口からはもう既に喘ぎ声しか出なくなっていた。
さようなら、今日の安眠。こんにちは、明日の腰痛。
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