「キョンくん、脇コキって知ってますか」
おいおいちょっとまて何だそのマニアックなネタは!
古泉の言葉を聞いてまず思ったのがそれだった。解らない訳ではない。手コキは手、なら脇コキは脇だろう。単純に予測出来るが、答えたらろくなことにならない気がするので俺は聞こえないフリをして雑誌に目を走らせる。
しかしまあ、古泉はじっとこちらを見ている。ここはお前の部屋で誰にも遠慮する必要がないとは言え、来て早々その話題はない。普通にないだろ。
「…知らん。が、予想はつく」
沈黙と古泉の視線に絶えかねて俺は本を閉じてそういう。古泉を見れば、案の定いやーな笑みでこちらを見ていた。こいつがこういうことを言い出すときはろくなことにならない。解っている、解ってはいるんだが…。
「やってみてくれませんか?」
Why? もう一回言ってみろ。
「ですから脇コキを…」
「ええいその単語を何回も言うな!お前には羞恥心ってものがないのか!」
「キョンくんに関してに限ってはないと言っても過言じゃありませんね」
自分の欲望に忠実過ぎる。お母さんに謝れ!そんな風に育てたくて産んだ訳じゃないだろうに。口にはしないがな。
「自重しろ、いいから自重しろ。そして俺は帰る」
「おや、帰れると思うんですか?」
古泉はにこにこしている。笑顔が怖い。森さんよりは怖く無いが、ある意味怖い。確かに簡単に逃げれる訳はないんだが。
「やらん。誰がそんなことするか!」
大体そう言うのは女にしてもらうから良いんじゃないのか? 男がやっても胸は柔らかく無いのだから痛いと思うんだが。
しかし古泉は俺の言葉なんて1つも聞いていなかった。次の言葉がそれを如実に証明している。
「脇コキするのと色んな道具で虐められるのとどちらがいいですか?」
人の話を聞けこの変態!というか選択肢はそれしかないのか!?なぁ!?
だが古泉の笑顔は選択権は二つしかないということを語っていた。断ったらどうなるか…色んな道具、というのも素晴らしいぐらいレパートリーがありそうで嫌だ。というか俺はホントにこいつのどこが良いんだろうか。早まったんじゃないか、俺。
「どうしても、っていうなら媚薬で放置プレイでも…「脇コキでお願いします」
俺が即座にそう言ったのは仕方ないことだろう。うん。どこまで変態なんだよこいつ!
「いやですね、変態じゃないですよ、マニアックなだけです」
大して変わらんだろうが!俺からしたら一緒だ一緒!というかさらっと笑顔で言うな!
「やり方は解りますか?」
だから無視するな!言っても無駄なのはよぉく知っているがな。
「知らん」
「どんな方法でも良いのである程度勃たせてから後ろ向きになって脇にはさんで下さい。あとは手コキの要領でどうぞ」
どうぞ、ってなぁ。…はあ。
仕方なく俺は古泉に言われた通りにやってみる。適当に手で扱いてやってから、後ろ向きになって脇で古泉のブツを挟む。ダイレクトに熱が伝わり、いつもより熱さを感じて驚いた。
「うわすっげー妙な感じだなこれ。つか男でやって気持ち良いのか?」
「僕はキョンくんがして下さるならなんでも」
さらりというがそれなら普通で満足してろよ、おい!
「好奇心というのは止められませんから」
にっこりと笑う顔がこれほど憎らしいと思ったことはないかも知れない。まあマニアックではあるがまだマシな方だろう、多分。拒否しつづけた場合一体どんな目にあうやら予想もつかない。
とりあえずいわゆる手コキというか素股の要領で体を動かす。先走りでぬめってきたお陰で大分滑りやすく、痛くもなさそうだ。
と、ここで古泉は手持ち無沙汰だったのか、服の上から俺の胸を弄り始めた。
「ん、ぁ、…なに、してんだよ」
「いえ、僕だけ気持ち良いのも不公平かな、と思ったんで」
「なら何度もいうがもっと普通のプレイを要求しろ」
と言いながら付き合ってやる俺はなんなんだろうな。ホントに。
古泉の手は止まることなく、寧ろ調子に乗ったように俺の体を弄り始めた。びくびくと俺の体が跳ねるせいか、思わぬ動きが加わるようで、古泉のそれは明らかに質量を増していた。
「う…く、は…、んっ」
「く、…ここだけでイけるか、試してみます…っ?」
「あ、ほ…っ、イけ、るわけないだろうがっ」
それこそ変態じゃなかろうか。
「でもほら、…っ、あなたは感じやすいですし…イけるかも知れませんよ?」
「ぁ、く…た、試さんで、いいっ」
俺が本気で嫌がっていることを察したのか、古泉は時々弄るくらいで、本気でイかせようと思っているわけではないようだった。しかしまあ、中途半端に放っとかれるのも辛いものがあるんだが。
「っ…あとでちゃんと、あなたのも処理しますよ」
どういう方法でなのかが本気で気になるがな。
古泉がそろそろイきそうなのを察した俺はちょっと強めに脇を締め、体を動かす。熱っぽい吐息と時々聞こえる声に、不覚にも体が熱くなる。
「っ…く、は…ぁ、」
短く息を吐き出し、同時に白濁とした液を古泉は吐き出す。軽くそれが体にかかり、べとべととした。顔射よりマシだがな。
「古泉、イくならイくで言え。服にかかっただろうが。どうやって帰るんだよ」
「帰らないんだから良いじゃありませんか。今から洗濯して乾かせば明日には着れますよ」
俺は帰る、と言ったんだがな。もしかして中途半端に俺を煽ったのも、服にかけたのも最初からそのつもりだったんじゃないだろうな。
俺は溜息をつきながら服を脱いで洗濯機に放り込んだ。
中途半端なのは、辛いからな。
リクエスト作品で、『脇コキな古キョン』でした。